ざあざあと雨が降っている音が耳に届く。目の前が霞んでいるような気がして深く瞬きをすると、いくらかクリアになった視界は薄暗く細い路地に居るようであった。
「……?」
は静かに動揺する。回りの気配を探るが誰もいない。魔物の気配も、仲間の気配すらしない。手にしていた武器を腰の鞘に戻し、空を仰ぐ。沢山の雨粒の間から見える空は建物に切り取られて細長いが、先ほどまで自分は開けた場所に居たはずではなかったか? それも森に囲まれた場所だったはずだ。
そもそも何故一人きりでこんなところに居るのだろうか。つい先ほどまでの事を詳しく思い出そうとしても、段々早くなっていく鼓動と冷えていく脳内が邪魔をする。
「ユーリ?」
なんとか絞り出した声はみっともなく震えていた。
「ユー、リ。カロル、リタ、エステル、パティ、レイヴン……!」
建物に挟まれた見慣れぬ細い路地をいくら見渡しても、求める姿は何処にもない。ただ、鉛色の空から絶え間なく降り注ぐ雨に打たれだんだんと体温が奪われていくばかりだ。
事実を認めれば、簡単に目の前は暗くなった。ひとりきり、どこかに飛ばされてしまった。
「どこに……」
まるで全身から力が抜けるようだった。無意識に後ずさった先は壁で、もたれかかったままずるずると冷たい地面へへたり込む。もう全身がずぶ濡れであるため、足を水溜まりに突っ込んでも何も感じない。顔面に降りかかる雨粒を拭うこともせずに、熱の奪われ始めた指先で胸元を握り混む。
「どこ、ここ」
呆然として呟いた言葉は雨粒と共に地面へ落ちていった。
レイヴンは雨の降りしきる薄暗い路地を傘片手に小走りで進んでいた。もう時刻は21時を回っており、街灯の少ない路地はうっそりと闇に沈んでいる。昼間でもあまり人通りがあるとは言えない道だが、自宅のマンションまではこの経路が最短距離のため度々通っているのだ。
今日の仕事が終わりもう帰れると身支度をしていたのに、そのタイミングを見計らっていたかのような上司の到来、そして卓上に積まれるバインダー。その時の上司の顔といったら憎たらしい程までにいい笑顔だった。あの白髪野郎、とは死んでも口に出さないが悪態も吐かず冷静に対応した自分を褒めてやりたい、いや寧ろ褒める、すごいぞ俺。1日の出来事をなんとなくぼんやり回想しながら路地を進む。
この路地は基本的に建物の裏側と裏側が突き合う形になったことで出来ているため、狭い通路にはエアコンの室外機やらポリタンク、蓋付きの大きなゴミ箱などが置かれている。運がいい時には綺麗なプロポーションの三毛猫にも出会うことがあるのだ。
レイヴンはスラックスの裾と靴が濡れるのも構わず、いつものようにケーブルやゴミを避け、時には大きく跨いで進んでいく。建物の裏であるから、所々に配置されている窓からの光で歩いているようなものだ。暗い所にさしかかったとき、何かに蹴躓いて大きく体勢を崩したたらをふんでしまった。
「うおっ! ちょ!」
転倒はしなかったものの傘を持つ手もバランスを崩してしまったため、スーツの肩の辺りがべっしょりと濡れる。上着の裾に付いた水滴は払って落としながら、何かがあった場所を睨む。
「ったく、ちゃんと管理してろっての……」
愚痴を吐きながら目を凝らすと、ぼんやりと見えるのは人間の顔だった。レイヴンは思わず数回瞬きを繰り返し、さらに疲れているのかと思い目頭を軽く指で揉んでからもう一度視線を向ける。暗い路地にうっすら浮かび上がるのは、この大雨の中傘も差さずに路地で座り込みこちらを見上げる人の姿だった。
こんな所に人が? しかも傘も差さずにずぶ濡れで? 信じられない、と絶句する。
「……レイ、ヴン?」
さらにその人影が暗がりからか細い声で自分の名前を呼ぶのだから、余計に不審感を抱き眉をひそめる。胸元からスマホを取り出し、無礼とは分かりつつもライトのアプリを起動して暗がりを照らす。
突然の光源出現に目を細め、手をかざして光を遮る姿は過去に出会ったことのない人間だった。職業柄人の顔は良く覚える方だとレイヴンは自負しているが、それでも覚えがない。その人物は余程この大雨の中そうしていたのだろう、長いと思われる黒い髪が濡れて額や頬に張り付いている。足を放り出すようにして壁にもたれかかっているが、その服装は少しコスチュームがかっているような気がしなくもない。
まだ手をかざしている人物は、動きの無いレイヴンをじっと見上げている。その表情は酷く不安げで、白い光に照らされているとは言え青ざめてもいるようだった。
「――どちら様?」
どうにも反応に困ってしまいそう投げかける。レイヴンの問いかけに、その人物は言葉に詰まるのか非常に困惑した表情で中途半端に開いた口を開閉させた。
「あ……え、っと……その」
意味のない言葉をつなげる声が思いの外低く、外見では性別が分からなかったが男だと判断する。
「……すみません、人違い、みたい……で」
ついに男――は光から目を反らし俯いて、服も靴も濡れてぐずぐずになっている足を引き寄せた。それきり動きが無いため、何故帰ろうとしないのか、どうして傘も差さずにずぶ濡れで座り込んでいるのかと頭に過ぎる疑問を出すことも出来ず、アプリを終了させたスマホを内ポケットへ戻す。再び暗闇に沈んだ路地で影となったを見やる。先ほどポケットへ戻す前に時間を確認してしまったために家に帰りたい気持ちが蘇ってきた。
向こうがこちらを知っているかもしれないとは言え世話をしてやる義理もない。レイヴンは彼を"見なかったフリ"にすることにした。悪いねと内心で小さく謝罪の言葉を呟く。
さあ帰ろう。
止まった足を再度動かす。背後から静止の声はかからなかった。かからなかったが、まだ意識が集中していたのだろう、うるさいほどの雨音の中呟かれた声をレイヴンの耳は丁寧に拾ってしまった。
「……レイヴンじゃ……ない、のか」
ともすれば泣きそうな声だった。知らんぷりを貫くつもりであったのに、どうにも心が痛い。確かにレイヴンという名前ではあるが、こちらは相手に面識がない。どうして自分を見上げてその名前を呼んだのか疑問を抱く。
ようやく動かし始めた足が止まる。知ってしまったからには、知らなかったことには出来ない事をレイヴンは自分自身の事であるためよく知っていた。
「――あーもう!」
レイヴンはがしがしと頭を掻き叫ぶ。その声に、がびくりと身体を跳ねさせたような気配がした。家へと向かっていた足をくるりと反転させ、先ほどの暗がりへ大股で歩いていく。
「どーしてそんな所でそんなことしてるのかわかんないけどね! もしこの後死体発見みたいなニュースが流れでもしたら胸くそ悪いっての! 立てる!?」
膝を抱えたの目の前で仁王立ちになり、傘を持たない方の手を差し出す。は己に差し出された手を見つめ、そしてあからさまに不機嫌そうに顔を歪めているレイヴンを見上げた。雨が入るのも構わずぽかんと口を半開きにして見上げてくるのだ、早く、と催促する代わりに差し出した手を上下に振る。
「……赤の他人でしょ」
ひそめられた眉は悲しそうだ。こちらは腹をくくったというのに何をぐだぐだと。
「早くしなさい」
有無を言わさぬ強さで言い切る。は一瞬躊躇いに視線を反らしたが、雨に濡れる唇を噛んで視線をレイヴンに戻し差し出された手に己の手を重ねた。
幸い遅い時間であったため、レイヴンの自宅へ向かう道のりや同じマンションですれ違う人もおらずすんなりと部屋へ入ることが出来た。傘を差していたレイヴンはともかく、は全身ずぶ濡れであるため玄関で待てと言いつけられる。レイヴンは濡れた革靴を荒く脱ぎ捨てどたばたと廊下を駆けていく。その背中を見送っては玄関をぐるりと見回した。天井からの暖色系の明かりが柔らかであるが、見慣れない様式にどうにも落ち着かない。どたばたと戻ってきたレイヴンはタオルやらを腕一杯に抱えていた。
「靴脱いで、そのままこっち来て」
は言われるままにブーツを脱ぎ、そのまま玄関横の部屋に入る。全身濡れ鼠であるため、引き摺るように水の跡がフローリングに残ってしまう。案内された先はマンション住宅ではよくある脱衣所兼洗面台の部屋だが、魔導器文化で暮らしていたにとっては洗濯機でさえ初めて見るものである。
「タオルと着替えここに置いとくから。濡れたやつはこっちに入れて。あと、なにかある?」
「お湯は……あそこ捻ればいいの?」
あそこ、とシャワーのコックを指さす。そうだと答えながら、普通であれば絶対にしないような質問に違和感を覚える。
明るい所で見れば、の服装はどこか民族調を感じさせるようなコスプレのように見えるし腰には現代ではあり得ない剣を下げていた。少なくとも、この現代社会においてこんな格好で外を歩く者はいないだろう。
嫌な予想が浮かんでくる。それは即ち異世界からのトリップと言う奴で、もしそうであるなら文化が違うのも頷けるしありきたりな風呂場であんな質問をする訳がない。嫌な汗が背中を伝いそうだと思いながら念のため風呂場の説明をしてから脱衣所を出た。
「……とんでもないモン拾ったか、俺」
仕事の疲れと相まってずんと肩が重くなる。雨で冷えた手足を擦りながら、レイヴンも着替えのため自室のドアを開いた。
熱い湯を頭から被りながらは考えていた。
ここは自分の知っている世界ではないし、自分を知っているレイヴンはいない。きっと自分も知らない"レイヴン"であるだろう。暗い中であったがここまで来る途中に十分見たことのない物を見た。全て魔導器で動いているのだろうかと思ってしまうがなにか違う気がする。
何よりの頭を悩ませるのは、どうすればテルカ・リュミレースへ戻ることが出来るか、であった。
いつだったか、フェローの岩場で見た幻のほころびでは時空を越えて朽ちていないヨームゲンへ行くことが出来た。しかしこちらへ来る前にそういった類の物を見た覚えはないし、記憶に混乱がなければこちらへ来るまで居た場所は小規模で活発化していないエアルクレーネであったのだ。強大なエアルに影響されたという事も考えづらかった。
戻るための手がかりを探さなくてはと気ばかりが急いて胸が苦しくなる。急速に暖まった所為で指先がじんと痺れむず痒さを覚えるが、吐き気にも似た焦燥感のためその手で喉元を押さえた。
もし、戻ることが出来なかったら。
最悪のパターンを想像してしまい温かい湯を被っているのに背筋が冷える。悪い予想を振り払うように頭を強く降りシャワーを止める。濡れた髪をざっと絞ってから風呂場を出た。
用意されたレイヴンの寝間着であろう黒いスウェットの上下に着替え、玄関とは反対の方へ歩く。閉められたドアを開いて、は絶句した。
「あ、出た? 腹減ってる?」
レイヴンはソファーに座って暢気に缶ビールを傾けているが、その足元からソファーの裏には脱ぎ散らかした衣類やゴミ袋が散らかる。そこそこ広い部屋であるはずなのに、床の上にはどこかしら何かが落ちており潔癖症の人間がみれば卒倒してしまうだろう。まるで獣道のようにソファーへ向かう道はなんとなく物が落ちていないためそこが通り道になっているのだろうと予想が付く。とんでもない部屋だった。
どこのゴミ屋敷だ。突っ込みたくなるのを堪えて深呼吸をする。2度、3度。幸いか分からないが空気は淀んでいなかった。最後に大きく息を吐いて、髪を下ろしているレイヴンを見た。
「腹は……減ってると言えばそう、だけど」
そお、と緊張感の欠片もない返事。器用な事に、缶を口にくわえたままレイヴンは手招きをする。それに従って獣道をゆっくり進んで、レイヴンの隣に腰掛ける。
「何にも無かったから握り飯ぐらいしかないけど」
ローテーブルに置かれた皿の上に、海苔の巻かれた握り飯が3つ乗っていた。それをの方に押しやって、レイヴンは缶を傾ける。
「あり、がとう」
にはレイヴンが何を飲んでいるのか分からなかったが、つんとアルコールの匂いが鼻についたため酒を飲んでいるということは理解することが出来た。昼過ぎにパティの作った鍋を皆でつついたきりであったため腹は減っている。大きさは揃っていないが手製と思われる握り飯をひとつ取りかじり付く。中身の無い塩握りだったが空きっ腹には酷く浸みていく。
営業もしているためレイヴンは人の顔と名前を覚えるのには自信がある。無言で食べ進めるに、ちらと視線を向ける。女顔ではないものの整った顔に肩に付く程度の長さがある黒髪は、やはり今まで出会ったことはないという確信を持った。美人や美形はどうしても頭に残りやすいのだが、覚えている限りで記憶を辿ってみても該当する記録はない。
ゆっくり時間をかけて、は握り飯を食べ終わる。それを見計らってレイヴンは缶をテーブルに置いた。
「さて」
「ごちそうさまでした」
話を切り出そうとすると、レイヴンに向けてが頭を下げた。
「ああいや、ありもんだったし。具なくて悪かったね」
いえ、と緩く頭を振るは家に来たときよりかは落ち着きを取り戻しているように見えた。冷えのためか青白かった顔色も、暖まったことで随分と良くなっている。まだ濡れている髪がぱさりと肩から滑り落ちる。自他共に女好きの定評があるレイヴンにとっては、これで野郎でなければと内心で舌打ちをしたほどだ。
「あー、名前は?」
「・、です」
「なんで雨の中あんな所に?」
「……それは俺にも、さっぱり」
空になった皿に視線を落とし、乾いた笑いを零すの横顔は暗い路地裏で見たものと同じだった。絶望して考えることをやめている顔だ。アルコールがじんわり回っている頭で、レイヴンは面倒だなと思った。変なのを拾ってしまった、と。しかしだからといって、それではさようならと捨てられるほど薄情なたちではない。
さてどうしようかと思慮に耽るレイヴンをは見やる。身元も出身も分からない不審な人物をどうしようかなど、そう簡単に決められるようなものでもないだろう。一体これから、自分がどういう扱いをされるのかという恐怖があった。
じわりと視線をあたりへ移す。広さのある居間のはずだが、全くその広さの恩恵にあずかれていない。こちらの知識がないには分からなかったが、ここは高級マンションの最上階角部屋。一般的に見ても広いと言われるリビングは適度に家具が設置されている。が、部屋に足を踏み入れたが驚愕したとおりの惨状になっている。汚部屋だ。
にとってこの状況――あくまでも部屋の、だ――非常に居心地が悪かった。というのも、生まれてこの方こんなに散らかりまくった空間に居たことがなかったのだ。幼少期、商隊ギルドに居た頃は客の荷物を預かるため整理整頓は当たり前であったし、ザーフィアスの下町で帚星の手伝いをしていた頃も宿屋という性質上雑多であることはなかった。さらに視線を動かして部屋を見回しても、ありえない、という感想が溢れるばかり。辛うじて幸いな事は、生ゴミの類が埋まっていないと言う事だろう。
「しばらくウチに居てもいいからなんとかして……ってどうかした?」
部屋の片隅を見つめたまま固まっているにレイヴンは言葉を切り上げて尋ねる。ゆっくりとした動きで首を動かしたは、先ほどとは違い幾らか眉を潜めていた。
「……部屋の……掃除は……?」
絞り出すような声はか細いが、それまでの声色とは明らかに違っている。幾らか低く訝しむ色が濃い。
「部屋? ああ、えーっと、最後にしたのは……いつだっけか……」
ごまかすようにレイヴンは視線を反らしビール缶を煽るとすぐ隣からひやりとした視線を感じる。それに驚いてを見れば、呆れたと言わんばかりのジト目でレイヴンを見ていた。先ほどまでの消沈ぷりは何処へ消えたのかと焦るほどの変わりように、内心ではちゃんと感情変えられるんじゃないかと安堵しつつも冷ややかな視線が容赦なく刺さるのが痛い。はすっと居住まいを正してレイヴンと向き合った。
「暫くお世話にならせてもらえるのは、とてもありがたいです。ありがとうございます。ですが、その暁には、家事全般任せて貰ってもいいですか?」
いいですか? と尋ねつつも、その言葉には否定をさせない強さが滲んでいた。さらに表情は冷たいままであるため、こういう押しに弱いレイヴンは形振り構わず首を縦に振った。
には、まずこちらの世界で生活していく上で必要な知識を教える必要があった。電化製品の類に関しては使用用途から分からない状態であったからだ。
しかしレイヴンは明日も仕事があり朝が早いこと、もう日付が変わって暫くという時間であったことから、今すぐに必要な点を除き最低限のことは明日の朝――正確には"今日"の朝――伝える事になった。物置と化しているが頻繁に立ち入ることが多いため、リビングよりはいくらかとましという状態の部屋に購入以来開封されていなかった来客用の布団を敷き、はそこで一晩を明かすこととなった。
照明の落ちた暗い部屋の中で、は敷き布団のすぐ隣に置いた愛剣に手を伸ばす。テルカ・リュミレースとの繋がりはもはやこの剣だけの様な気がして、急に心細くなる。一旦落ち着いた孤独感がまたぶり返し奥歯を噛み締める。慣れない布団の中まで剣を引きずりこみ、抱え込むような形で落ち着く。握ればすんなりと手に収まる柄に額を押しつけ、祈るように目を閉じた。一度眠って目覚めた先が、見知らぬ世界であればいいのにと小さく願いながら。
結果的に、目覚めたは身体を起こし真っ先に視界へ入ってきた乱雑な風景に夢ではなかったと改めて思い知ることになる。ドアの向こうにはひとりしかいないはずであるのに、どたばたと騒がしい。軽く布団を直してから部屋を出ると、既にスーツに着替えたレイヴンが慌ただしく身支度を調えている。
「ああ、おはよう。早速だけど説明してもいい?」
を見てそう言いながらも、レイヴンは髪を慣れた手つきで結い上げていた。まだ寝起きでぼんやりと僅かに霞のかかる視界と意識だがは頷き、レイヴンは手短に部屋の中を、設備を説明していく。
台所回り、玄関、トイレ、それぞれの家電製品と部屋の照明スイッチの場所。最後にゴミの分別を教えると、ふと時計を見たレイヴンが血相を変えた。
「ごめんもう行くわ、人が来ても出なくて良いから! つか出ないで! あとよろしく!」
ソファーに放り投げていた鞄を掴みあげると、どたばたと玄関へ走っていく。意味はなくその姿を見送ってため息をひとつ。リビングの現状を見回し、今し方教えられたゴミの分別を脳内で繰り返す。朝食にと渡されたパンをかじり終えると、はゴミ袋を広げ臨戦態勢へ入った。
2014/07/13