そうしてまた一つ
この大地に刻まれる
1
この広い世界、一人で生きていくには寂しすぎる。
2
人が集まればその分だけの考えがある。
3
そんな時前方に街の影が見えるではないか!
4
引き金を引くのに躊躇いはない。
5
けれどそれを全否定する体がある。
6
なおも来ては行く、人の波。
7
ああ、こんな時にだけ都合良く祈ることをお許しください。
8
炎の光が、彼の瞳を赤茶色に染めている。
9
ああ、俺はどうすればいい?
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……